Abalanceに近づかない理由について

話題のAbalanceですが、私は近寄らない方が良いと考えています。
なぜそう思うのか、ご説明します。
なお、あくまで私の見解ですので、以下の情報を得たうえで自信のご判断により投資するかをお考え下さい。

Viceroy Researchのレポート

2023/05/17(水) にViceroyResearchからレポートが公開されて株価は13,460円から7,210円まで大暴落しました。以下は
https://viceroyresearch.org/2023/05/16/abalance-turning-japanese-we-really-dont-think-so/
をChatGPTに翻訳させたものです。

2023年5月17日 – エーバランス(TYO:3856)は、太陽光パネルメーカーを名乗る日本の企業です。同社の収益の約90%は、ベトナムの子会社であるVietnam Sunergy Joint Stock Corporation(VSUN)から得られています。

エーバランスの黄金のガチョウであるVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)は、中国製品のパススルー組立工場です。これは米国のアンチダンピングおよびカウンターベーリング関税(AD/CVD)を回避する唯一の目的で運営されています。
VSUNのベトナム工場の製造能力は、太陽光パネルの後工程のうち最も技術的に複雑でない部分に限定されています。
VSUNの輸入データによれば、同社は中国のサプライヤーからほぼ全ての部品を購入し、ベトナムで組み立てて米国のアンチダンピングおよびカウンターベーリング関税を回避しています。これは主要市場である米国を対象としています。
エーバランスの太陽光パネルは、2024年6月に米国商務省(DoC)による厳しい規制の対象となる見通しです。これはベトナム、タイ、マレーシア、カンボジアの企業が中国製太陽光パネルや部品のパススルーとして機能していることに対処するものです。
VSUNは、2019年にエーバランスの子会社であるFUJI SOLARによって買収されました。以前は中国サンエナジーグループ(CSUN)の子会社で、実際には太陽光パネルメーカーを装っていたが、その実態は盗品を扱う店に近いものでした。
VSUNのサプライチェーンには、ウイグル族の強制労働収容所と関係のある中国企業が含まれています。
エーバランスはVSUNを完全統合し、所有割合は85%だと主張していますが、不透明な企業構造により実際の収益は43%にとどまります(ただしコストはすべて負担)。これにより、エーバランスは米国のAD/CVD命令の回避に加担しており、2024年6月には米国から排除される可能性が高いと考えています。VSUNとCSUNの関係は広く知られており、DoCが対処すると予想しています。エーバランスはVSUNに極度に依存しており、2022年度の売上高の88%を占めています。

VSUNのセル生産施設が予定通りに開発され、AD/CVD命令を回避しない場合でも、中長期的には生産能力が半減以上し、マージンと株主価値が破壊されるでしょう。

VSUNは、事実上CSUNの元パートナーによって運営されているようです。

これらの極端なリスクを考慮し、エーバランスは投資に適さないと考えています。

簡単にまとめますと・・・

  1. 中国で作った部品をベトナムで組み立てている。ベトナムで作れば米国の関税などが回避できるため。
  2. ベトナム工場では簡単な最後のところだけ組み立てている。
  3. 2024年の6月には米国商務省による厳しい規制の対象になり、米国から排除される可能性が高い。
  4. VSUNはFUJISOLARに買収される前は盗品を売ってると言っても良いような会社だった。
  5. VSUNは強制労働収容所と関係のある中国企業から部品を買っていた。
  6. AbalanceはVSUNを完全統合したが、不透明な企業構造になっている。
  7. 米国から排除されなくとも、中長期的には生産能力が半減し、株主価値は半減するだろう。

すぐに、事実無根と発表したため、株価は3営業日で12,000円台を回復しました。
まぁ、火のない所に煙は立たぬと言いますから、疑わしいなら近寄らないに限りますよね。
また、執行役員 IR 広報室長兼経営企画室長 堀内 信之氏が会社を辞めたらしいのです。
会社を擁護していく担当者が辞めるって・・・。 危険なにおいしかしません。

上方修正? → 決算延期 

6/30に、「新中期経営計画の策定について」で

当社は、2021 年 10 月 18 日公表の「中期経営計画」(2022 年 6 月期~2024 年 6
月期)について、太陽光パネル製造事業を営む当社の連結子会社であるベトナムの VSUN社(以下、「VSUN」という。)の業績が極めて好調に推移していることから、2023 年 2 月24 日に「中期経営計画」の最終年度に当たる 2024 年 6 月期の目標値を再度上方修正(2度目)を行いました。
その後も引き続き業績は極めて好調に推移していることから、本年 5 月 9 日に今期 3 度目の連結業績予想数値の上方修正を行いましたが、公表している 2024 年 6 月期の目標数値との差が接近しておりますため、来期予想の数値は、改めて見直し、2023 年 6 月期決算発表日に公表する予定であります。
なお、来期以降の新たな中期経営計画については、現在建設を進めているセル工場稼働後の影響度合いや米国市場への直接投資などを視野に入れた新たな成長ストーリーを反映した新中期経営計画を策定し、今後公表する予定です。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95513/983ddd63/c55c/4a63/9e13/518f481aa9fd/140120230630515870.pdf

と発表し、「2024 年 6 月期の目標数値との差が接近しておりますため、来期予想の数値は、改めて見直し、2023 年 6 月期決算発表日に公表する予定であります。」と言っておきながら、その発表を「2023 年6月期決算発表の延期に関するお知らせ」で延期。 株価はストップ安。
その後、8/21を予定していた発表を前倒しするとし、期待からストップ高まで買われたがいざ発表されると、事実上の下方修正になっており、失望からストップ安2連になりました。

株主を嵌め込む企業体質

敬愛するYouTuber”株Dog”様の解説によると、
決算延期の資料を8/10の夜に作成していたのに、ポジティブニュースである
「BLUE WORLD ACQUISITION CORPORATION との基本合意書(Business Combination greement)の締結に関するお知らせ」を10日の19:30に発表し、翌14日の9:00に決算発表延期のお知らせを出す。

すると、前日8,780円から590円高くよりついた株価は、延期の発表に気づくのが遅れた投資家たちを無情にも巻き込み、あれよあれよという間のストップ安7,280円まで下落。
翌日も6060円まで一気に下がり、9,360円で買った人たちは、地獄へようこそ状態。
誠実な会社なら、同時に発表すべき内容でした。

本当なら恐ろしい記事

大変興味深い記事でした。
強欲中国人が嘘で固めた上場企業乗っ取り詐欺疑惑(上)
http://shin-seikaiourai.jp/1406/140628.htm
この強欲中国人って誰なのでしょうか?
それにしてもこの会社、社長が株主名簿に名前が無いんですよね。 珍しいです。

監査法人が・・・

ここの会社の監査法人ですがアスカ監査法人という会社です。
この会社をググると
アスカ監査法人 やばい
アスカ監査法人 駆け込み寺
アスカ監査法人 処分
などというキーワードが並びます。
こちらの情報もカモーラレ様からの情報ですが、私もこういう監査法人に監査を依頼するような会社は裏がある。と思っています。(あくまで個人の見解です)
私も会社の経営者を見てるので分かるのですが、経理処理にグレーのものが出てきたときに会社に有利な方へ判断してくれる税理士に頼む傾向はありますよね。
金融庁から処分を受けるような監査法人は、まともな会社はむしろ依頼しませんからね。自分たちが疑われますから。

他にたくさん良い会社があるのにわざわざ危ない橋わたる必要ないですよね。

以上が、私がAbalanceには近寄らないほうが良いと思う理由でした。

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