株を始めようとしている人!株はそんなに甘くはないですよ。
株をまだ取引きしたことが無い。始めて間もない方が誤解しがちなことですが、株は買った瞬間に損をしています。正確には正しくないのでしょうが、実質損していると言っても間違いではないと思うので、そのあたりを説明していきたいと思います。板の見かた
まず、板と呼ばれる株オークションのオークション会場をご説明します。
株価は、「1,000円で買いたい!」という人と「1,000円で売りたい!」という人が同じ価格を提示したときに1000円で決まります。これを約定すると言います。
仮にあなたが1,000円で買いたいのに、さきに「1,000円で買いたい!」という人が10人いた場合、最後尾の11番目に並ばされます。
「1,000円で売りたい」人が11人いない限り、あなたは1,000円で買うことはできません。
そこで、あなたは「1,001円でも良いから買いたい!」に変更すれば、1,001円の列の最後尾にはなりますが、1,000円の列の先頭よりも優先的に株を購入することができます。
実際の板を見てみましょう。
これは、ソフトバンク株の板です。最低ロットは100株となっています。
この状態だと、
5,268円で売りたい人が、件数=21人で、11,000株。
5,267円で買いたい人が、13人で2,800株となっています。
ここで、5,268円で買いたければすぐに買う事ができますが、5,267円で買おうとすると、11,000株の後ろに並ばなければならない。ということになります。
しかし、5,267円で(最後尾に並んだあなたが)株が買えるのは、それだけの量の売りが出たからであって、もしあなたが株を買えた時の板はおそらく、
こんな感じになっているはずです。
買った瞬間にすぐ売れるのは5,266円なので、1円損している状態だという事なのです。
さらにこれがどういう事かというと、5,267円で利益を出すには、5,268円以上で売らなければならないのですが、株には勢いというものがあり、慣性の法則が働いています。
するとどうなるかというと、5,266円も全部約定し、どんどん値段が下がってきます。
そして「損はしたくない。上がるまで待つ!」という気持ちと「これ以上損をしたくない!」という気持ちのせめぎあいになり、最後は「これ以上損をしたくない。損切だ!」と成り行き注文で株を売り、一息ついたところで、株価が底をつき、上がり始める。というお決まりのパターンになります。
不思議ですが、大体いつもこうなります。
以上が、株は買った瞬間に損をしてる。という理由です。
利益が出せるケースは、
1.勢いを見極める。
2.流れる方向の売買をする。
3.そのまま利益確定売買をする。
が良いと思います。
上記のケースでは、5,267円で買いに並ぶのではなく、5,268円の板がなくなる直前に買い、5,269円で売るのがより有利になります。
勝てない人は5,267円で並ぶパターンが多いですが、その金額が約定するという事は、下がる勢いが強いから約定するわけで、買った瞬間に下がって行くというよくあるパターンに陥る理由です。
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