日証金(日本証券金融株式会社)の信用買い残は、日証金が証券会社を通じて投資家に貸し付けた信用取引の買い建玉(買いポジション)の未決済残高を指します。これは、投資家が信用取引で株を買うために借りた資金の総額に相当します。
日証金の信用買い残の特徴
- 貸借取引に限定される
- 東証の信用買い残と違い、日証金のデータは「貸借取引(制度信用取引)」に基づくものだけが含まれます。
- 一般の信用取引(委託保証金を証券会社に預ける取引)は含まれません。
- 日証協の貸付残高との違い
- 日証協の貸付残高は、信用買いだけでなく信用売り(貸株)や一般貸付も含む、より広範なデータ。
- 日証金の信用買い残は、制度信用取引に限定した買い残データ。
なぜ重要なのか?
- 短期的な相場の需給を把握できる
- 信用買い残が増えると、相場に強気な投資家が多いことを示します。
- 信用買い残が多すぎると、将来的な売り圧力になる可能性があります。
- 日証金の信用売り残とセットで分析できる
- 信用倍率(信用買い残 ÷ 信用売り残)を見ることで、相場の需給バランスを判断できます。
- 信用売り残が多い場合、買い戻しが発生しやすく、株価上昇の要因になることも。
東証の信用買い残との違い
- 東証の信用買い残:証券会社が取り扱うすべての信用取引(制度信用+一般信用)
- 日証金の信用買い残:制度信用取引に限られる(日証金を通じた取引)
このため、日証金の信用買い残は、より短期的な市場の動きに影響を与える指標とされています。
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