日証協の貸付残高とは？

日証協の貸付残高（にっしょうきょうのかしつけざんだか）とは、日本証券業協会（JSDA）に加盟する証券会社が顧客に対して行った信用取引（証券貸付）の未返済残高の総額を指します。主に株式市場での「信用取引（マージン取引）」に関連する貸付金額が集計されたものです。

なぜ重要なのか？

1. 市場の需給を示す指標
   • 貸付残高が増加すると、信用取引が活発になっていることを意味し、市場のリスク許容度が高いことを示します。
   • 逆に減少すると、信用取引が縮小していることを示し、市場の警戒感が高まっている可能性があります。
2. 株価への影響
   • 信用取引の買い残（信用買い）が増えると、将来的に売り圧力になる可能性があります。
   • 信用売り残（信用売り）が増えると、買い戻しによる株価上昇の要因となることがあります。
3. 投資家の動向を把握する材料
   • どの銘柄で信用取引が活発かを知ることで、市場のトレンドを予測しやすくなります。

日証協の貸付残高データは、日本証券業協会の公式サイトなどで定期的に公開されているため、投資判断の参考にすることができます。