第8回:分散投資の重要性:卵は一つのかごに盛るな
こんにちは!前回は株式投資のリスクについて学びましたね。今日は、そのリスクを減らす重要な方法の一つ、「分散投資」について詳しく見ていきましょう。
分散投資って何?
分散投資とは、「卵は一つのかごに盛るな」ということわざのように、投資を一か所に集中させずに、いろいろな場所に分けることです。
なぜ「卵は一つのかごに盛るな」と言うの?
想像してみてください:
- 10個の卵を1つのかごに入れて運んでいます。
- もし、そのかごを落としてしまったら? → 全ての卵が割れてしまいます!
- でも、10個の卵を2つのかごに分けて入れていたら? → 片方のかごを落としても、半分の卵は無事です。
これが分散投資の基本的な考え方です。
株式投資での分散投資
株式投資でも同じ考え方を使います:
- 違う会社の株を買う:
- アイスクリーム会社だけでなく、ゲーム会社やロボット会社の株も買う
- 違う業界の株を買う:
- 食品業界、技術業界、銀行業界など、様々な分野の株を買う
- 違う国の株を買う:
- 日本の会社だけでなく、アメリカやヨーロッパの会社の株も買う
- 株以外の投資も考える:
- 株だけでなく、債券や不動産などにも投資する
分散投資のメリット
- リスクの軽減:
- 1つの会社や業界が苦しんでも、他の投資で補える可能性がある
- 安定した収益:
- 一部の投資が悪くても、全体としては安定した結果が期待できる
- チャンスの増加:
- いろいろな分野に投資することで、成長の機会が増える
分散投資の例
山田くんと佐藤さんの投資を比べてみましょう:
山田くん:
- 100万円全てをアイスクリーム会社Aの株に投資
- もしアイスクリーム業界が不振になったら? → 大きな損失の可能性
佐藤さん:
- 100万円を5つの会社に20万円ずつ分散投資
- アイスクリーム会社A:20万円
- ゲーム会社B:20万円
- ロボット会社C:20万円
- スポーツ用品会社D:20万円
- お菓子会社E:20万円
- 1つの会社や業界が苦しんでも、他の投資で補える可能性がある
分散投資のやり方
- 少しずつ始める:
- 最初から完璧な分散は難しいので、少しずつ増やしていく
- 定期的に見直す:
- 時間が経つと、投資のバランスが崩れることがあるので、定期的に確認する
- 自動で分散してくれる商品を利用する:
- 投資信託やETFなど、すでに分散されている商品を利用する方法もある
まとめ
分散投資は、「卵は一つのかごに盛るな」という昔からの知恵を投資に活かしたものです。様々な方法で投資を分散することで、リスクを減らし、安定した結果を期待できます。
ただし、分散投資をしても全てのリスクがなくなるわけではありません。投資には常に慎重な判断が必要です。
次回は、長期投資と短期投資の違いについて学んでいきます。お楽しみに!
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