第13回:会社の健康診断 〜決算書の基本〜
こんにちは!今日は会社の健康状態を知る方法、「決算書」について学びます。決算書は、会社の健康診断の結果表のようなものです。難しそうに見えるかもしれませんが、基本を押さえれば、会社の調子が良いか悪いかが分かるようになりますよ。
決算書って何?
決算書は、会社のお金の状態を表す大切な書類です。普通は1年に1回か4回作られます。みなさんが学校で成績表をもらうのと似ていますね。
決算書の3つの主な部分
- 貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)
- 会社の持ち物と借金を表す
- 体重計に乗るようなもの
- 損益計算書(そんえきけいさんしょ)
- 会社の儲けを表す
- かけっこの記録みたいなもの
- キャッシュフロー計算書
- 会社のお金の出入りを表す
- お小遣い帳のようなもの
貸借対照表を見てみよう
貸借対照表は、会社の「資産」「負債」「純資産」を表します。
- 資産: 会社の持ち物(お金、建物、機械など)
- 負債: 会社の借金
- 純資産: 会社の本当の価値(資産 – 負債)
例えば:
資産: 1000万円
負債: 600万円
純資産: 400万円
この会社は、借金はあるけれど、持ち物の方が多いので大丈夫そうですね。
損益計算書を見てみよう
損益計算書は、会社の「売上高」「費用」「利益」を表します。
- 売上高: 商品を売って得たお金
- 費用: 商品を作ったり売ったりするのにかかったお金
- 利益: 儲け(売上高 – 費用)
例えば:
売上高: 1000万円
費用: 800万円
利益: 200万円
この会社は、200万円儲かっているので良さそうですね。
キャッシュフロー計算書を見てみよう
キャッシュフロー計算書は、会社のお金の出入りを3つに分けて表します。
- 営業キャッシュフロー: 普段の仕事でのお金の出入り
- 投資キャッシュフロー: 将来のための投資でのお金の出入り
- 財務キャッシュフロー: 借金や株主さんとのお金のやりとり
プラスになっているほど、お金が増えている証拠です。
決算書を読むときのコツ
- 数字の大きさに注目
- 大きな数字ほど重要
- 前の年と比べる
- 良くなっているか、悪くなっているか
- 似た会社と比べる
- 同じ業界の他の会社と比べてどうか
- トレンドを見る
- 数年間の変化を見る
決算書を読む練習をしよう
- 好きな会社の決算書をインターネットで探してみる
- 新聞やニュースの決算報告を読んでみる
- 家族と一緒に、家計簿をつけて簡単な決算書を作ってみる
まとめ
- 決算書は会社の健康診断の結果表
- 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書が基本
- 数字の大きさ、前年との比較、他社との比較、トレンドを見るのがコツ
- 練習を重ねて、会社の健康状態を見抜く目を養おう
決算書が読めるようになると、会社の中身が見えてきます。投資の判断に役立つだけでなく、将来会社で働くときにも役立つ知識です。頑張って勉強しましょう!
次回は、「配当金」について学びます。会社からのプレゼントのような配当金の仕組みを理解していきましょう!
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