こんにちは!今日は少し難しいけれど、とても大切なお話をします。「為替レート」と「株価」の関係について学んでいきましょう。
1. 為替レートって何?
為替レートとは、外国のお金(外貨)と日本円を交換するときの比率のことです。
例:1ドル=100円
- これは1ドルを手に入れるのに100円必要という意味です。
- 逆に言えば、100円で1ドル買えるということですね。
2. 円高と円安って何?
- 円高:円の価値が上がること
例:1ドル=100円 → 1ドル=90円
(同じ1ドルを買うのに必要な円が減った=円の価値が上がった) - 円安:円の価値が下がること
例:1ドル=100円 → 1ドル=110円
(同じ1ドルを買うのに必要な円が増えた=円の価値が下がった)
3. 円高・円安は株価にどう影響する?
3.1 輸出企業の場合
円高の影響:
- 海外で稼いだお金の価値が下がる
- 製品が海外で高く感じられ、売りにくくなる
- 結果:多くの場合、株価が下がりやすい
円安の影響:
- 海外で稼いだお金の価値が上がる
- 製品が海外で安く感じられ、売りやすくなる
- 結果:多くの場合、株価が上がりやすい
例:トヨタやソニーなどの大きな輸出企業
3.2 輸入企業の場合
円高の影響:
- 海外から仕入れる商品が安くなる
- 結果:多くの場合、株価が上がりやすい
円安の影響:
- 海外から仕入れる商品が高くなる
- 結果:多くの場合、株価が下がりやすい
例:海外から原油を輸入する石油会社
4. 為替レートが変わるとどうなる?想像してみよう!
想像してみてください:
- あなたが経営する会社が100円のおもちゃを作っています。
- このおもちゃをアメリカで1ドルで売っています。
- 為替レートが1ドル=100円から1ドル=120円に変わりました(円安)。
質問:この変化はあなたの会社にとって良いことでしょうか、悪いことでしょうか?
答え:良いことです!なぜなら:
- 1ドル(アメリカでの売上)が120円に増えたからです。
- 同じ努力で、より多くの円を得られるようになりました。
これが、円安で輸出企業の株価が上がりやすい理由です。
5. 注意点:すべての会社に同じ影響があるわけではありません
- 会社の事業内容によって影響は違います。
- 輸出と輸入の両方を行っている会社もあります。
- 為替以外の要因(例:会社の業績、世界経済の状況)も株価に影響します。
6. 投資家として気をつけること
- 注目している会社が輸出中心か輸入中心かを知ろう。
- 為替の動きだけでなく、会社の強さや将来性も考えよう。
- 一時的な為替の変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持とう。
まとめ
- 為替レートの変動(円高・円安)は株価に影響を与えます。
- 輸出企業と輸入企業では、影響が逆になることが多いです。
- でも、為替だけで株価が決まるわけではありません。
- 投資をするときは、会社のことをよく調べて、慎重に判断することが大切です。
次回予告:次回は「債券投資の基礎」について学びます。株式以外の投資方法を知って、投資の幅を広げよう!
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