1. 成長性の判断
1: 事業の必要性
フォースタートアップス株式会社は、日本のスタートアップおよび成長企業向けに、主に人材紹介やオープンイノベーションサービスを提供しています。政府によるスタートアップ支援の拡大や企業の成長需要に対応しているため、社会的にも経済的にもニーズの高い分野であるといえます。
判断: 非常に高いニーズ
2: 株価が割安であること
1. ネットキャッシュ比率
- 流動資産: 2,167百万円
- 負債: 866百万円
- ネットキャッシュ: 2,167百万円 – 866百万円 = 1,301百万円
- 時価総額: 1,201円 × 3,528,800株 = 約42.35億円(4,235百万円)
ネットキャッシュ比率=30.7%
ネットキャッシュ比率は30.7%であり、100%以上が割安の基準となるため、これでは割安とは言えません。
2. PER(株価収益率)
- 株価: 1,201円
- EPS(1株あたり純利益): 109.67円
PER=10.95
PERは約10.95倍です。割安の基準である8倍以下には達していません。
3. PBR(株価純資産倍率)
- BPS(1株あたり純資産): 373.43円
PBR=3.22
PBRは約3.22倍で、割安の基準である1倍以下を超えています。
判断: 割安ではない
3: 社長の外交的な性格
代表取締役社長の志水雄一郎氏は、スタートアップ支援を積極的に推進し、業界や政府とのつながりを生かしているため、外交的な性格であると判断できます。
判断: 外交的
4: 経営者が株主重視の考え方を持っているか
配当が行われていない点や株主還元に関する情報は確認できませんが、成長企業への積極的な投資や戦略的成長重視の姿勢が見受けられます。
判断: 株主還元への明確な方針は確認されない
2. 一般的な成長指標
- 売上高増加率: 2021年から2022年にかけて、売上高は約84.5%増加。
- 営業利益増加率: 2021年から2022年にかけて、営業利益は約283.7%増加。
- 経常利益増加率: 2021年から2022年にかけて、経常利益は約278.6%増加。
成長率は非常に高く、スタートアップ市場での事業拡大が顕著です。
判断: 高い成長率
3. 安定性の判断
- 株主資本比率: 2022年3月期の株主資本比率は59.7%であり、十分に高いです。
- 流動比率: 271%(流動資産2,167百万円 ÷ 流動負債799百万円)。100%以上が必要とされる中、271%は非常に高い数値です。
- インスタント・カバレッジ・レシオ: 営業利益602百万円、支払利息626千円から計算すると、カバレッジレシオは約961倍と支払い能力は非常に高い。
判断: 安定している
結論
フォースタートアップス株式会社は、スタートアップ市場において高い成長性と安定性を兼ね備えた企業ですが、株価が割安とは言えません。PERやPBRが割安基準を満たしていないため、投資としての魅力は他の成長性の高い銘柄と比べて慎重に検討する必要があります。ただし、事業ニーズの高さや今後の成長ポテンシャルは引き続き注目すべき点です。
注釈
本分析は提供された情報に基づくものであり、投資判断は自己責任で行ってください。市場の状況や企業の方針の変更によって、結果が異なる可能性があります。
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