中級講座 第15回:債券投資の基礎 〜株式以外の投資方法を知ろう〜

Finance

こんにちは!今回は株式とは違う投資方法、「債券」について学んでいきましょう。債券は少し難しく聞こえるかもしれませんが、身近な例を使って分かりやすく説明していきます。

1. 債券って何?

  • 債券とは、お金を借りた人(発行者)が、借りたお金を返すことを約束する「証書」です。
  • 簡単に言えば、「お金を貸す」という投資方法です。

想像してみよう:
あなたが友達にお小遣い1000円を貸して、1週間後に1050円で返してもらう約束をしたとします。この「約束」が債券のようなものです。

2. 債券の種類

  1. 国債: 国が発行する債券
  • 日本の場合、日本国債と呼ばれます
  • 一般的に最も安全とされる債券です
  1. 地方債: 都道府県や市町村が発行する債券
  2. 社債: 企業が発行する債券
  • 会社によってリスクが異なります

3. 債券投資のメリット

  1. 安定した収入:
  • 定期的に利子がもらえます(クーポン)
  • 満期日には元本が戻ってきます
  1. リスクが比較的低い:
  • 特に国債は、株式と比べて安全とされています
  1. 分散投資に役立つ:
  • 株式と債券を組み合わせることで、リスクを減らせます

4. 債券投資のデメリット

  1. 収益性が低い可能性:
  • 一般的に、株式ほど大きな利益は期待できません
  1. 金利変動のリスク:
  • 金利が上がると、持っている債券の価値が下がることがあります
  1. インフレのリスク:
  • お金の価値が下がると、債券の実質的な価値も下がります

5. 債券の仕組み

  1. 額面(がくめん):
  • 債券の「顔」となる金額。例:10万円、100万円など
  1. 利回り:
  • 投資した金額に対して、どれくらいの利益が得られるかを示す割合
  1. 満期:
  • お金を返してもらえる日
  • 1年、5年、10年など、様々な期間があります

例え話:
あなたが10,000円の国債を買ったとします。毎年200円の利子がもらえて、5年後に10,000円が戻ってくるとしましょう。この場合、

  • 額面: 10,000円
  • 利回り: 年2%(200円 ÷ 10,000円)
  • 満期: 5年
    となります。

6. 債券と株式の違い

債券株式
お金を貸す会社の一部を持つ
安定した収入成長の可能性が高い
リスクが比較的低いリスクが比較的高い
満期がある満期がない

7. 債券投資を始めるには?

  1. 証券会社や銀行で購入できます
  2. 債券投資信託を利用する方法もあります
  3. 最初は少額から始めるのがおすすめです

まとめ

債券投資は、お金を貸して利子をもらう投資方法です。株式に比べてリスクが低く、安定した収入が期待できますが、大きな利益は得にくいという特徴があります。投資を多様化させたい時や、安定した資産運用をしたい時に適しています。

考えてみよう:
あなたが100万円を持っているとして、全額を株式に投資するのと、株式と債券に50万円ずつ投資するのでは、どちらが安全でしょうか?それはなぜですか?

次回予告:
次回は「不動産投資信託(REIT)」について学びます。建物に投資?その仕組みと特徴を解説します!

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