こんにちは!今回は株式とは違う投資方法、「債券」について学んでいきましょう。債券は少し難しく聞こえるかもしれませんが、身近な例を使って分かりやすく説明していきます。
1. 債券って何?
- 債券とは、お金を借りた人(発行者)が、借りたお金を返すことを約束する「証書」です。
- 簡単に言えば、「お金を貸す」という投資方法です。
想像してみよう:
あなたが友達にお小遣い1000円を貸して、1週間後に1050円で返してもらう約束をしたとします。この「約束」が債券のようなものです。
2. 債券の種類
- 国債: 国が発行する債券
- 日本の場合、日本国債と呼ばれます
- 一般的に最も安全とされる債券です
- 地方債: 都道府県や市町村が発行する債券
- 社債: 企業が発行する債券
- 会社によってリスクが異なります
3. 債券投資のメリット
- 安定した収入:
- 定期的に利子がもらえます(クーポン)
- 満期日には元本が戻ってきます
- リスクが比較的低い:
- 特に国債は、株式と比べて安全とされています
- 分散投資に役立つ:
- 株式と債券を組み合わせることで、リスクを減らせます
4. 債券投資のデメリット
- 収益性が低い可能性:
- 一般的に、株式ほど大きな利益は期待できません
- 金利変動のリスク:
- 金利が上がると、持っている債券の価値が下がることがあります
- インフレのリスク:
- お金の価値が下がると、債券の実質的な価値も下がります
5. 債券の仕組み
- 額面(がくめん):
- 債券の「顔」となる金額。例:10万円、100万円など
- 利回り:
- 投資した金額に対して、どれくらいの利益が得られるかを示す割合
- 満期:
- お金を返してもらえる日
- 1年、5年、10年など、様々な期間があります
例え話:
あなたが10,000円の国債を買ったとします。毎年200円の利子がもらえて、5年後に10,000円が戻ってくるとしましょう。この場合、
- 額面: 10,000円
- 利回り: 年2%(200円 ÷ 10,000円)
- 満期: 5年
となります。
6. 債券と株式の違い
債券 | 株式 |
---|---|
お金を貸す | 会社の一部を持つ |
安定した収入 | 成長の可能性が高い |
リスクが比較的低い | リスクが比較的高い |
満期がある | 満期がない |
7. 債券投資を始めるには?
- 証券会社や銀行で購入できます
- 債券投資信託を利用する方法もあります
- 最初は少額から始めるのがおすすめです
まとめ
債券投資は、お金を貸して利子をもらう投資方法です。株式に比べてリスクが低く、安定した収入が期待できますが、大きな利益は得にくいという特徴があります。投資を多様化させたい時や、安定した資産運用をしたい時に適しています。
考えてみよう:
あなたが100万円を持っているとして、全額を株式に投資するのと、株式と債券に50万円ずつ投資するのでは、どちらが安全でしょうか?それはなぜですか?
次回予告:
次回は「不動産投資信託(REIT)」について学びます。建物に投資?その仕組みと特徴を解説します!
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