中級講座 第13回:ファンダメンタル分析 〜会社の基本的な価値を見極めよう〜

Finance

こんにちは!今日は「ファンダメンタル分析」について学びます。難しそうな言葉ですが、要するに「会社の本当の価値を調べる方法」のことです。

1. ファンダメンタル分析とは?

  • 会社の基本的な情報を分析して、その会社の株価が適切かどうかを判断する方法
  • 「ファンダメンタル」とは「基本的な」という意味
  • 会社の健康状態を調べるようなもの

例え話
友達と一緒にレモネード屋さんを始めるとしましょう。お店の価値を知るには何を調べる?

  • レモネードの味は美味しいか
  • 毎日何杯売れているか
  • 材料費はいくらかかるか
  • お客さんの評判はどうか

これらを調べるのが、まさにファンダメンタル分析です!

2. ファンダメンタル分析で見る主な指標

a) 収益性

  • 売上高:会社が稼いだお金の総額
  • 利益:売上から費用を引いた残り

たとえ:レモネード屋で1日100杯(1杯100円)売れたら、売上高は10,000円。材料費が3,000円なら、利益は7,000円。

b) 安全性

  • 負債比率:借金の割合
  • 流動比率:すぐに使えるお金の割合

たとえ:レモネードスタンドを始めるのに10,000円借りて、5,000円自分で出したら、負債比率は66.7%。

c) 成長性

  • 売上高成長率:売上がどのくらい伸びているか
  • 利益成長率:利益がどのくらい増えているか

たとえ:去年は1日80杯だったのが、今年は100杯に増えたら、成長率は25%。

d) 株価関連指標

  • PER(株価収益率):株価が利益の何倍か
  • PBR(株価純資産倍率):株価が会社の資産の何倍か

たとえ:レモネード屋の1年の利益が10万円で、お店の価値が100万円なら、PERは10倍。

3. ファンダメンタル分析の手順

  1. 会社の財務諸表を入手する(決算書を読もう)
  2. 業界の動向を調べる(他のレモネード屋さんはどうしてる?)
  3. 競合他社と比較する(隣町のレモネード屋と比べてみよう)
  4. 経営陣の評価(店長さんは頑張ってる?)
  5. 将来の成長性を予測する(来年はもっと売れそう?)

4. ファンダメンタル分析の長所と短所

長所:

  • 会社の本当の価値がわかる
  • 長期的な投資に向いている
  • 根拠のある判断ができる

短所:

  • 時間がかかる
  • 専門知識が必要
  • 短期的な株価変動を予測しづらい

5. ファンダメンタル分析を使うコツ

  1. 複数の指標を組み合わせて判断しよう
  2. 時系列で変化を見よう(1年前と比べてどう?)
  3. 同じ業界の他の会社と比べてみよう
  4. ニュースや経済の動きにも注目しよう
  5. 自分なりの「お気に入りの指標」を見つけよう

まとめ

ファンダメンタル分析は、会社の中身をじっくり調べて、その本当の価値を知る方法です。レモネード屋の例で考えたように、会社の儲け具合、安全性、成長の様子などを総合的に見ることが大切です。

この分析方法を使えば、「なんとなく」ではなく、しっかりとした理由を持って株を選ぶことができます。でも、完璧な方法ではないので、他の分析方法と組み合わせて使うのがおすすめです。

次回予告:次回は「配当金って何?会社からのプレゼント?」について学びます。株主になると、どんなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました